中国当局による国内のウイグル人弾圧を伝える漏えい文書が先週報道された。それ自体があまりにも衝撃的だったため、多くの微妙な内容への注意が削がれていたかもしれない。より重要な点の1つは、中国の政治経済の方向性が、人々に恩恵を与えるモードから、人々から収奪するモードに切り替わったことだ。簡単に紹介すると、ニューヨーク・タイムズは、中国の西端に位置する新疆ウイグル自治区で続いている圧政に関する403ページに及ぶ中国共産党の大量の秘密文書を公表した。習近平国家主席が率いる中国政府は、過去数年にわたり、文化的大虐殺という表現が最もふさわしい政策を進めてきた。100万人ものウイグル人(チュルク語系イスラム教徒)がキャンプに収容されているとみられている。アルコールを摂取しないことや、ひげを生やすことなど、伝統文化を象徴する行為を示しただけで、こうした収容所に送られる可能性がある。
【オピニオン】ウイグル弾圧と中国「収奪省」の役割
有料会員限定
あなたにおすすめ