NHK「あさイチ」の『糖質の新常識SP』や、NHKスペシャル「食の起源 ご飯」の放送で、日本人の主食である白米と健康への関心が高まっている。番組によれば糖質制限を取り入れる人の増加にともない、糖質の多いご飯を食べない人が増えているという。「ご飯は太る」「ご飯は健康に悪い」といったイメージが広まりつつあるようだ。じつは糖質制限をすすめる医者も「白米を一切食べるな」とは言っていない。普通の日本人にとってポイントとなるのは「糖質の過剰摂取」と、「悪性度の低い糖質を選ぶ」ことだという。今回は『医者が教える食事術 最強の教科書』『医者が教える食事術2 実践バイブル』の中から、糖質の分類と上手な糖質の摂取方法について紹介する。

糖質制限をすすめる医者が教える正しい「ご飯」の食べかたPhoto: Adobe Stock

人体を壊す糖質ワースト5
糖質の悪性度を正しく知る

 糖質の過剰摂取に警鐘を鳴らし糖質制限を支持する私ですが、それでも日本人の大好物である白いごはんを「一切食べるな」などと言うつもりはありません。

 糖質は生命維持のために不可欠な栄養素であって、適切な量を摂取することは必須です。

 ただし、一口に「糖質」と言っても、その「悪性度」は違います。

 現代人は過剰摂取の傾向にあり、かつ「一切とる必要のない悪い糖質」を好んでいるのが問題なのです。

 以下に糖質の悪性度について5段階に分け、口にするのを避けるべき順に説明します。

悪性度ナンバー1 缶コーヒーや清涼飲料水、ジュースなど
 そもそも、人間が生きるためにまったく必要のないものです。糖質中毒に陥っているから飲んでしまうのだと気づいて、シャットアウトしてください。

悪性度ナンバー2 砂糖の入ったお菓子
 白い砂糖は、人間がつくりだした不自然なものです。ケーキであろうとまんじゅうであろうと、白い砂糖がたっぷり溶け込んでいることを忘れないでください。

悪性度ナンバー3 果物
 ビタミンやミネラルが豊富な分、前記の2つよりはましです。ただ、いまの果物は糖度が高くなるように改良されており、昔の自然な果物とは違っています。とくにジュースはやめましょう。