休みに旅行に出かけてホテルや旅館を利用した人は多いのではないでしょうか。そこでは朝食を選ぶ際、「健康的だから」という理由で「和食」を選んだ人も多いと思います。熱々の白いご飯に、魚の干物や煮物の小鉢にみそ汁と漬物を添えて。そして2杯目は生卵をかけて……。美味しい上に健康的とあれば、日本人であることに幸せを感じる瞬間かもしれません。でも、そんな典型的な和食って本当に健康なのでしょうか? 今回は『医者が教える食事術2 実践バイブル』の中から、「和食は健康食」という常識の嘘について紹介します。

「日本人の先祖」は白米なんて
食べていなかった!

 第2回目の連載『白米の食べ過ぎが早死にの原因だと認められない日本人の重すぎた代償』では、多くの反響をいただきました。それだけ「白米が健康に悪いはずがない」という思い込みが、国民に広く浸透しているのでしょう。そして、「それまで信じていたことが間違いだった」と知るのはつらいものです。

 実際、私が白米を含めた糖質制限の重要性を唱えると、次のような反論の声が上がります。

「日本人はご飯を食べるようにできているんだ!」

 彼らの主張の根拠は、たいてい「昔から日本人はそうやって生きてきたのだ」「昔の人はよく考えていたのだ」というものです。

 では、その「昔の人」とはいつの人たちのことなのでしょう。もし、江戸や明治の時代を生きた人を指しているなら、時代考証がおかしいと言わざるを得ません。私たちの祖先は、江戸時代に生まれたのではありません。もっとはるか前の縄文時代には、日本人としての私たちの遺伝子は完璧に出来上がっていたはずです。

 その頃の日本人は、狩猟・採集生活を送っており、白米など食べていませんでした。そういう時代が非常に長く続いた後で、日本人は農耕を知り、穀類を安定して手に入れ貯蔵する方法を知りました。さらには、それをより美味しく食べる方法、つまり、塩辛いおかずで白いご飯を食べることを知ったのです。