ポプラはかつて高島屋グループが保有していたコンビニ、「生活彩家(せいかつさいか)」を買収し展開しているが、この生活彩家は病院などに積極的に出店しており、11月22日現在、病院への出店がなんと77店にも及んでいる。

 店舗面積は病院のスペースの関係上、まちまちというが、平均70平方メートルという一般的なコンビニの半分くらいのコンパクトなスペースに、商品はおむすびや挽きたてコーヒーなどのほか、出店する病院側のリクエストに応じ、医療系の雑貨を充実させたり、患者向けだけでなく職員や見舞客が病院内で必要になるような商品をそろえたりしている。

 19年9~10月だけでも「セコメディック病院店」(千葉県船橋市)、「千葉中央メディカルセンター店」(千葉市若葉区)、「県立広島病院店」(広島市)、「県立安芸津病院店」(広島市)と複数の病院に出店。病院向けコンビニの運営で知名度も高まり、出店の要請があるとみられている。

 病院内へはポプラ本体ではなく生活彩家として出店をしているが、ポプラも官公庁、ホテル内、物流センター、工場内などいわゆる施設内、閉鎖商圏で存在感を高めている。

セブンなど大手コンビニも
閉鎖商圏を虎視眈々と狙う

 実は大手コンビニも「閉鎖商圏は潜在的なマーケットは大きい」(あるコンビニ幹部)とみて虎視眈々と狙っている。

 セブン-イレブンが10月からNTTデータ内でレジなしの無人店舗の実験を始めている。店舗面積は33平方メートルと小型で、通常の路面店などに実験結果を取り入れるとともに、一部閉鎖商圏への出店をにらんだ実験であることを明らかにしている。

 ポプラは、こうした動きを先取りして閉鎖商圏から復活の地盤を固めようという戦略とみられる。