現状を把握すべく、20分かけて
分厚い問診票に赤裸々に記入

まずは「こちらへどうぞ」と個室に通されて、問診票への記入です。うむむ、け、けっこう分厚い。己の男性ホルモンと対峙するには、己の内面をすべてさらけ出す覚悟が必要なようです。

いちばん最初は「現在のあなた自身について該当すると思われるところに○をつけてください」という質問。「行動力がある」「積極的である」「決断力がある」といった項目について、自分の判断で「かなり」「やや」「いいえ」のどれかを選びます。

だいたい「やや」ぐらいだと思うけど、「意志が強い」や「信念を持っている」は「いいえ」かな……。そんな調子で、自分の性格や体調、精神状態、毎日の様子についての質問に、どんどん回答。

「勃起を維持する自信の程度はどのくらいありましたか?」
「性交中に、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?」
など最近6ヵ月での性交に関する質問には、「たまに」や「毎回又はほぼ毎回」など細かく6段階で答えなければなりません。

なんせ自己申告ですから、つい自分を美化したり見栄を張ったり願望を書きたくなったりしそうになります。しかし、正直に答えなければ正しい結果は出ません。背伸び欲を振り払いながら、自分を謙虚に見つめながら、ひたすら答え続けます。

どこに○をつけるか、もっとも真剣に迷ったのが「勃起硬度測定評価(EHS)」の調査票。

「現在、あなたにあてはまる勃起時の硬さのイメージは、以下のどれにあてはまりますか」という質問の下に、コンニャク、ミカン、オレンジ、リンゴのカラー写真が並んでいます。

グレード1のコンニャクには「陰茎は大きくなるが、硬くはない」、グレード2のミカンには「陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない」といった説明が。グレード0の「陰茎は大きくならない」には、寂しいことに何の写真も添えられていません。

さて、自分はどれにあてはまるのか。最高グレードのリンゴは、どんなに背伸びしても現実とは大きな乖離があります。うーん、どれが正直な答えなのか。どれが本当の自分なのか。悩みに悩んだ末に選んだグレードに、渾身の力を込めて○を記入しました。どれを選んだかは、みなさん別に知りたくないと思うので書きませんけど。

実際はどんなことをするのか?<br />「元気ホルモン補充」体験記 前編

(続く)