中国の電子商取引大手アリババグループは26日の香港上場初日の取引を公開価格比6.6%高で終えた。アリババの新規株式公開(IPO)の調達規模は約112億ドル(約1兆2200億円)と、現時点で今年最大だ。大規模デモが半年近く続く中、アリババ上場は金融ハブとしての香港の地位に対する信認の証となった。引受会社が12月半ばまでに追加割当権を行使すれば、アリババのIPO調達額は130億ドル前後に増える可能性もある。年内はサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの超大型IPOが控えている。アラムコの調達規模はアリババの香港IPOを上回る見通しで、2014年にアリババがニューヨークで記録した過去最高の250億ドルをも突破する可能性がある。