中国は26日、米中高官による電話協議を受けて、貿易交渉が円滑に進んでいると発表し、ここ数週間で最も前向きな見解を示した。米中両国が部分合意に達するとの期待が高まっている。交渉責任者を務める中国の劉鶴副首相(経済担当)と、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、スティーブン・ムニューシン米財務長官は同日、電話協議を開催。中国商務省は、双方は「関連する問題を適切に解決することで合意した」と発表し、短く形式的な文言ながらも、協議の先行きに関して明るい見方を示した。中国は週末にも、米政府の大きな懸念材料である知的財産侵害を巡り、知財保護を強化するための指針を発表している。法律事務所デカートの弁護士、ジンジョウ・タオ氏は「中国は合意実現を切実に望んでいる」と話す。「経済に不透明感が漂う状況を容認しておく余裕は中国にはない」