英国で今月12日に行われる総選挙は、1970年代以降で最も重要な同国の選挙だ。マーガレット・サッチャー氏を権力の座に就けた1979年の総選挙と同様に、今回の選挙の結果は今後30年にもわたる英国の姿を決めるものとなる。何よりもまず、この選挙はブレグジット(英国の欧州連合=EU=離脱)をめぐる選挙だ。2016年の国民投票でEU離脱が決定し、これを覆す試みに英議会が3年間を費やした後で、ボリス・ジョンソン首相は、民主主義的に正当性を回復するキャンペーンを展開している。彼は有権者に対し、自らまとめ上げた離脱合意の議会承認を可能にするため、過半数の議席を与党保守党に与えるよう要請している。この合意は欠陥があるものの、現時点では、ブレグジットを実現し、英国の新時代の幕開けを可能にするための最良の選択肢だ。