予備校とゲーセンを往復する

 僕の受験生活は「決めごと」の連続でした。
・自習室の席・食事の時間
・食堂で食べるメニュー
・その日の勉強の内容
 とにかく先に固定できるものは、全て決めていました。

 一番の決めごとは、予備校とゲームセンターに行く1日のスケジュールです。現役時代、普通の受験生は学校と予備校の2足のわらじの人が多いと思いますが、僕は3足のわらじ。日々、学校→ゲーセン→予備校→ゲーセンを行き来していました。

 まずは学校が終わると、15時半に新宿のゲームセンターへ直行します。
 当時は夕刻から午前0時の閉店まで毎夜、日本有数の凄腕プレイヤーが集まって切磋琢磨をしていました。当時、間違いなく世界で一番レベルの高い集まりでした。本音をいうと、僕はこれに参加したくてムダを削っていたのです。大好きなゲームが一番盛り上がっている、その時その場所に自分がいない。自分にとってそんなことは、絶対にあってはならないことでした。やることをやって心置きなく参加しようと決めていました。

 そして対戦を楽しんだ後、時過ぎには予備校へ行き、授業を受けます。実はゲームセンターに主だった猛者たちが全員揃うのは、時〜時くらい。「お前、これから盛り上がるのによく勉強なんかやりに行けるな」という人もいたほどです。僕だって後ろ髪を引かれる思いはありました。

 これを自分は鉄の意志で乗り切り……威勢よくそう言いたいところですが、もちろんそんなことはありません。