【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は12日、主要政策金利を据え置いた。クリスティーヌ・ラガルド新総裁がとりまとめた初の政策理事会で、米連邦準備制度理事会(FRB)など他の主要国の中銀と並んで金融緩和を休止した。  ECB当局者は、9月に発表した利下げと大規模債券購入を組み合わせた政策効果を見極めようとしている。この政策は金融機関に打撃を与え、放漫財政につながりかねないとする一部理事会メンバーの反対にもかかわらずマリオ・ドラギ前総裁が推進したものだ。  ECBの政策効果を巡り欧州の中銀当局者の見方が分かれる中、ラガルド氏はコンセンサスを形成したい意向を示している。