2日の最高裁判決は大阪・ミナミで2012年6月、男女2人が犠牲になった通り魔殺人事件で、一審大阪地裁の裁判員裁判は死刑判決としたが、二審大阪高裁は破棄して無期懲役に。最高裁は二審の量刑を妥当と認めた。

 5日の東京高裁判決は埼玉県熊谷市で2015年9月、小学生2人を含む6人が犠牲になった事件で、一審さいたま地裁の裁判員裁判判決を破棄し、無期懲役とした。

 一審裁判員裁判で死刑判決が出され、二審で破棄されたケースはミナミの事件が5例目で、いずれも最高裁で確定。そして、確定はしていないが「二審で死刑判決破棄」は熊谷の事件が6例目だったからだ。

 これまで記者会見した裁判員は、死刑判決を出すに当たり決まって苦悩を口にしていた。

「永山基準」など、刑事裁判は「前例踏襲」「相場感」がある。検察官が「裁判員裁判で死刑判決が出ても、二審でどうせひっくり返る」「他人の命を左右する判断で、寿命が縮まるほどの苦悩をさせる必要はない」と考えたとしても不思議はない。

 無期懲役という結論が最初からあるのであれば、民間人に身もだえするほどの苦悩を強いる必要はない。「負担を感じないで無期懲役を追認してください」で事足りるのだ。

3人殺すと死刑だから2人と供述

 初公判からの要点は以下の通りだ。

 初公判は11月28日。小島被告は判決と同じ「起訴事実」をすべて認めた上で、ためらいもなく「ナタとナイフで、殺し切りました」と胸を張った。

 検察官が押収した証拠のナイフを提示し「要りませんね?」と問うと、表情を変えず「有期刑になって出所したら、(また殺人をするために)新しいものを買うので要りません」と述べた。