『チームに嫌われるリーダーが言いがちな“やる気を奪う言葉”』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。「チームの空気が変わった」「メンバーとの関係性が良くなった」と話題の一冊から、「チームで結果を出すためのコツ」について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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「元気の出ない職場」をつくっているのは、誰か?
あなたは、「最近、部下の元気がない」と感じていませんか?
言われたことはきちんとやっている。
大きな不満を言うわけでもない。
でも、どこか淡々としていて、覇気がない。
そんなチームメンバーを見て、
「最近の若手はやる気がない」
「もっと主体的に動いてほしい」
と感じているリーダーも多いかもしれません。
ですがその原因は、本人の意欲不足ではない可能性があります。
「成長を実感できない職場」に決定的に欠けているもの
『チームプレーの天才』という本に、こんな一文があります。
自らの変化や成長とは自分ではわからないもので、他者から教えてもらって初めて気づくこともあります。
――『チームプレーの天才』(348ページ)より
多くの人、とくに仕事の経験が浅い若手社員は、自分で
「成長しているな」
「前よりできるようになったな」
と実感するのが、驚くほど苦手です。
そこで重要になるのが、「褒める」という行為です。
同書はこう提案しています。
チームの中に変化や成長を小さく褒め合う文化を醸成していくことで、互いに自身の成長を実感できて、モチベーションを維持できます。
――『チームプレーの天才』(349ページ)より
「褒めない上司」が、仕事を「つまらないもの」にしている
「褒める」という行為、簡単なようで、誰もができることではありません。
『チームプレーの天才』では、こう指摘されています。
統制管理型の組織で決められたことをきちんとこなすことが仕事だと思っている人たち、あるいはリーダーや管理職とはメンバーを厳しく指導することこそが役割だと思っている人たちほど、相手を褒めないものです。
――『チームプレーの天才』(349ページ)より
実際、多くのリーダーは若手社員に対してこのように対応してしまいます。
・問題が起きたときだけ声をかける
・正しくできていることはスルー
・評価は半年や1年に一度だけ
この状態が続くと、部下の頭の中には、こんな感覚が残ります。
「自分は、成長できていないのかもしれない」
「頑張っても、意味がないのかもしれない」
その結果、仕事は“つまらないもの”になっていきます。
小さな「喜ばしい変化」に気づかせてあげよう
とはいえ、何でもかんでもベタ褒めすればよいというものでもありません。
かえって関係がギクシャクしたり、軽薄な組織文化を助長したりすることもあります。
ですから、無理に褒める必要はありません。
リーダーがすべきは、小さな喜ばしい変化に目を向け、言葉にすることです。
変化や成長をただ喜び合う。
感謝の言葉を口にする。
他者への関心を示す。
あるいは叱るばかりでなく「成長しましたね!」「新たな学びを得ましたね!」など、たまには前向きなコメントもする。
これだけでよいと、『チームプレーの天才』にも書かれています。
その積み重ねが、徐々にチーム内に「褒め合う文化」を醸成し、メンバーたちの成長実感や前向きな姿勢を引き出していきます。
もしあなたが、
「部下が成長していないように見える」
「仕事を楽しんでいなさそうだ」
そう感じているなら、まずは自分に、こう問いかけてみてください。
「最近、誰かを褒めただろうか?」
仕事がつまらない職場は、やる気がないから生まれるのではない。
成長を言葉にしないリーダーによって生まれているのです。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)







