世界28の言語で翻訳された全仏ベストセラーシリーズ最新刊の日本語版『猫は気まぐれに幸せをくれる』が刊行されました。
寝たいだけ寝て、暇さえあれば物思いにふけり、嫌いな奴が来たら姿をくらませる。飼い主をたっぷり困らせたかと思うと、欲しいものがある時だけ従順なフリをして、実は猫のほうが飼い主を選んでいる……15年間、どんな時でもそばにいてくれた愛猫に教わった、もっと楽しく快適に生きる秘訣を『猫は気まぐれに幸せをくれる』から一部抜粋・再編集してお送りします。
猫より人間の皆さまへ。
人間が猫にときどき押し付けてくる嫌なこと
今日は、猫の僕(ジギー)から、人間の皆さまへ。
悪気がないのはわかっていても、人間にされてあまりうれしくないことがある。
猫の生き方を学びたかったら、猫の身になってうれしいかどうか考えてみて。
1.めちゃくちゃにモフる
モフられるのは嫌いではないが、モフってほしい時というものがある。
猫が望まなければ無理強いしないで。
人間が嫌いだから触られたくないのではなく、あの体勢が猫社会では優劣を示すこともあるから、そう言うのだ。
独立と不服従が何より大事な猫だから、屈服する時の気持ちがどうなのかわかってほしい。
だから猫をなでるのは、猫がそう思っている時だけ。これは譲れないルールだ。
あなただって、そっとしておいてほしい時にパートナーがベタベタしてきたら、どう反応する?
2.お風呂を強いる
スナドリネコのように同じネコ科でも水が好きな種類がいるからといって、普通は猫にとって水というのは、のどを潤す以上のものではない。
人間が毎日風呂に入ったりシャワーをあびたりするのなんて、猫の理解を超える。
猫を風呂に入れて洗おうだなんて、とんでもない。猫は一日の半分くらいを毛づくろいに費やすのだから、とても清潔なのだ。
猫のようにきちんと体を洗うことを学んだほうがいいのではないかと思える人間だっている。
あなただったら、昼寝の真っ最中に、いきなり風呂に沈められたい?