会社がつぶれたら借金は返ってこない!
「信用リスク」を確認
借金をしている借り手(専門用語では、発行体といいます)が経営不振になり、その借金が返せないと、借用書は価値がなくなり「紙きれ」になってしまいます。借り手が信用できるかどうか、判断する必要がありますね。判断する方法で「格付」が参考になります。
世界中でよく知られている格付会社のひとつ、S&Pグローバル・レーティングの場合には信用度合いが高い順に、AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、Cといった格付が付与されていることがあります。
そして、借金を返さない、約束を破るケースは「デフォルト:債務不履行」と呼ばれます。貸したお金が返ってこない場合があるということです。このように会社が倒産したりすると、格付はDとなるのです。信用できない発行体が発行した債券には、大きな信用リスクがある、というわけです。
格付BBB以上が「投資適格」と呼ばれ、債務不履行に陥る可能性は低いと考えられています。
そしてこの「ハイイールド(高い利回り)」という名称が付いた投資信託の場合には、投資対象は投資適格BBBを下回るものを指しています。
物は言いようで、「ハイイールド」とは名付けられていますが、実際は「ジャンク債」とも言われ、「投資不適格」な債券なのです。