「投資対象・債券」をずっと持ったままでは損する場合
債券は満期まで持てば、元本が戻ってくる商品でした。では、債券ファンドもずっと持ちっぱなしで良いのでしょうか?
答えは、「投資リターンが見込めない債券ファンドは売却すべき」です。
こんな考え方の人は注意してください。
「今の超低金利が異常で、いずれ景気回復とともに金利が上昇してくるだろう、だから、債券ファンドに投資する割合はこのままでいいんだ」
債券ファンドを持ち続けていれば、債券の利回りが上がるから、配当収入が増えてファンドの価格が上がると思われがちです。しかしこれは危険です。なぜならば、「金利が上昇すると債券の価格は下がる」からです。
今保有している債券の価格が下落してしまうのです。債券に投資をしていると。
金利が上昇した場合「債券の元本は目減りする」ということになります。
元本の下落以上に高いリターンをもたらしてくれる債券であれば、保有している意味はあるかもしれません。しかし、低いリターンでコストにも満たない債券を投資対象としているファンドの場合は、継続して保有していても、将来良くなるとは思えないのです。
心が痛いかもしれませんが、さっさと売却し、代わりに安全性が高く、投資対象が分散されていて、しかもコストの低い債券投資を実践するのが良いでしょう。その実践の方法は第5章284ページに筆者なりの答えを披露しています。