北京の「はま寿司」中国人の評判は?不況で財布のひもが固くなる中国市民の「日本好き」最前線〈注目記事〉2024年1月、中国・北京市内の商業施設にオープンした「はま寿司」の店舗 Photo:JIJI

スシロー北京1号店が大行列になるなど、日本の回転寿司チェーンが中国で大人気だ。コロナ禍前まで中国人の日本ブランド好きは、訪日旅行での「爆買い」が話題の中心だった。今は、モノからコト消費へ志向がシフトしたこと、景気悪化により財布のひもが固くなっていることなどから、新たなトレンドが生まれている。(北京理工大学教師 吉田陽介)

※2024年9月2日公開の記事を再配信します

日本の回転寿司チェーンが
中国で大人気のワケ

 回転すし「スシロー」の中国・北京1号店が2024年8月21日にオープンした。初日は600組以上が来店し、一時は10時間待ちとなるほど大人気だった様子が、日本でも大々的に報じられた。スシローは21年に広東省で中国本土1号店を開業し、今回の北京店で店舗数は計45になったそうだ。

 中国ではスシローに続いて23年に「くら寿司」が上海で、24年1月に「はま寿司」が北京で開業している。日本の回転すしチェーンが中国に上陸し、大衆の支持を得ているのは、中国人の“ホンモノ”志向が高まっているからに他ならない。

 20年ほど前、筆者は中国人の友人に連れられて、北京市内の日本料理店に行ったが、出てきた天ぷらは形が崩れていて、これでこの値段を取る気なのか…?というレベルだった。その友人から、「日本の天ぷらと変わらないですか?」と笑顔で聞かれ、非常に困惑したのを覚えている。

 それが今は、インターネットが発達して日本の情報が得やすくなったことで、ホンモノの日本料理とは何か、中国人も知っている。そのため、ニセモノの日本料理を出すような店は見向きもされなくなり、ホンモノの日本料理を提供する店が選ばれるようになっている。