「人生100年時代」と言われる今。ひと昔まえは、おばあさんと言われていた60歳が、美容をはじめ様々な技術の進歩で、ものすごく若くなっています。これまでの上の世代は、正直参考にならない。では、今をどんな風に生きて、どんな風に楽しめばいいのだろう?そこで、同世代女性永遠の憧れモデルである黒田知永子さん(現在58歳)と、『服を買うなら、捨てなさい』でお馴染みのスタイリスト地曳いく子さん(現在60歳)に、『おしゃれ自由宣言!』の中から、今のアラカン(60歳)のための、あたらしいおしゃれと暮らしについてお話しを伺いました。今回は、黒田さんのおしゃれのこだわりについて、ご紹介していきます。

私といえば、黒、紺、グレー
着る色は、決まっています

おしゃれな人ほど、<br />いつも同じような服photo by 前田晃(MAETTICO)

よく着る色は? と聞かれると、まずは黒!それから紺、グレーと続きます。私のクローゼットは、開けるとほぼ真っ暗というくらい、暗めのこの3色で埋め尽くされています。そのせいでどこに何があるのか、なかなか見つけられないことも(笑)。

実は好きな3色は、若い頃から変わりません。ずっと同じ。結局その人の好きな色って、その人の軸だし、一生変わらないものなのではと思います。

「歳をとったら黒は避けた方がいい」と耳にすることもありますが、そうかな〜?と思う。

暑い夏に黒を着ると意外や意外、涼しげだし、全身黒でも素材を変えればぐっと表情豊かになるものです。

自分でなんか変だなって感じて着るのをやめることはあっても、世間的にそう言われているからという理由で、好きなものを変える必要はないですよね。