(2)掃除
 生活の場の掃除は賽(さい)の河原の石積みみたいなもので、今日やっても明日には汚れる。きれいに見えるコツは物を床に置かないことと、ガラスや金属を「光らせる」こと。
 磨き仕事は集中力のある男性脳にまかせよう。自動掃除機ルンバが追突を繰り返して遭難するほど床いっぱいに置かれた荷物、雑貨は段ボール箱にポイポイ放り込んで、物置やベランダ、車のトランクに一時収納しておく。
 大みそか前日には「ほこりじゃ死なない」と終了宣言を。すきま時間で年賀状作成、宛名書き、添え書きを分業で担当。「丸っこい名刺のキラキラネームは誰?」なんて疑念も突っ込みも、時間が惜しいからとりあえず棚上げしておこう。

(3)料理
 保存期間で逆算すると大みそかが料理日になる。煮物、揚げ物などの洗いもの、汚れものが多く出る料理はド素人の夫(妻?)には無理。つまらぬ手出しをするより、せっせと流しを片付け、コーヒーの一杯でもいれて「手伝っていますアピール」をしよう。
 財布に余裕があれば、おせち料理のまるごと購入や、初詣ついでに食べ歩きをすればよろしい。「正月ぐらい手作りでおふくろの味を」なんてうわごとは、時間切れに追い込まれた妻と年越しの大げんかのもとになる。大みそかの男は黙ってビールでも飲んでおれ。

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 夫婦でタッグを組み、限られた時間内に集中的に協力して新年の準備を終えた達成感は非日常的な体験で、案外新鮮かもしれない。

 以前、休暇で向き合ったら深く話し合いすぎて離婚した共働き芸能人がいた。年末限定の夫婦ルーティンワークは「くっつきすぎず、離れすぎず、でもいなくちゃ困る関係」だと再認識させてくれる。正月は深く話し合いすぎないよう、「ケンカ」を棚卸ししないように気をつけよう。

定年退職後、
毎日が休日だと年末年始はどうなる?

◎年賀状終活のあとは正月終活の気配も

 最近「年賀状は出し続けるべきか?」という小文(「年賀状は出し続けるべき?定年後にやめたら人脈を失い後悔する人が続出…」)をダイヤモンドオンラインに載せた。まだ気力、体力もあるのに定年退職を境に「年賀状終活」をする人が増えてきた話だが、取材してみると「正月終活」までしそうな気配もチラホラ見える。

 そもそも年賀状をやめる動機に「年金生活の節約のため(本音は面倒くさい)」が圧倒的に多かった。正月終活も「金がかかることはしたくない」という夫サイドと「年末年始の準備をしないですむから楽チン」とワンオペ家事を担わされてきた妻サイドの思惑が一致。