SC2コンセプトはガルウイングドアのシャープな外観。レーシングクオリティのクルマで、0→60mph加速はなんと1.9秒、これは2秒台のテスラモデルSなどを抜き、世界最速になる。SC2コンセプトは前後にツインモーターを搭載し、最高出力は800kW、最大トルクは1万4000Nmを誇る。ブレーキはカーボンセラミック、フロントサスペンションはF1マシンのようなプッシュロッド式。自動運転を想定してライダーや長距離レーダー、検知カメラなど最先端の技術をすべて搭載したかのようなモデルといえる。航続距離は約560kmで、I字型のバッテリー(120kWh後)を車軸の前に搭載して、理想的な前後重量配分を追求した。

クルマ以外の技術を販売していく活動が重要
カルマのSC2は好例

 じつはカルマ・オートモーティブは「単なる自動車メーカーではなく、アーバンモビリティを提供するテクノロジー集団だ」と主張している。自動車事業の他にデザイン事業など5つの会社を展開。クルマは企業グループの実力を示すショーケースという位置付けだ。したがって、SC2はカルマ社の技術力やデザイン力が総動員されている。ドライブ中のアクセルやブレーキ操作などのデータを記録して運転後にそのデータを再生し、自身の運転技術の向上に役立てる機能なども搭載されている。これは、カルマ社の対応範囲の広さをアピールする一例だろう。

 多くのEVメーカーにとって、IT関連などの最先端技術を誇示し、クルマ以外の技術を販売していく活動は重要だ。カルマのSC2はその好例といえる。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)

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