中国生まれのコーヒー王者は幸運続きだ。だが投資家は「泡」を盛り過ぎない方がいいかもしれない。中国版スターバックスとも呼ばれるラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)にとり、昨年はホットな1年だった。同社の中国国内の店舗数は4507店と倍以上に増加し、スターバックスを抜いて中国最大のコーヒーチェーンになった公算が大きい。スターバックスの中国店舗数は9月時点で4125店だった。ただ、スターバックスとは異なり、ラッキンの店舗は大半がテークアウト向けで、店内飲食型ではない。ナスダック市場に上場しているラッキンの米国預託証券(ADR)も、カフェインの興奮作用が働いているようで、昨年5月の新規株式公開(IPO)以降、2倍余りに値上がりしている。同社は8日、中国でコーヒーメーカーと自動販売機を導入するほか、ADRと転換社債の発行を通じて8億ドル(約880億円)超を調達する計画を発表。これを受けADRは一段高となった。
中国版スタバ、カフェインの興奮作用続くか
有料会員限定
あなたにおすすめ