「夫のせい」「もっと残業して収入を増やせ」
妻は自己中心的な発言を繰り返すばかり

 そんな中でも、妻は住宅の購入を全く諦めていませんでした。当初、欲しいと思って目星を付けていた8000万円ほどの都内戸建て住宅の購入を「ああすれば買える」「こうすれば買える」とあれこれ策を考えて、夢を見ているようです。さすがに妻が「今の家賃にいくらか上乗せして払えれば購入ができる。買っても大丈夫だよ」と言いだしたときには、「将来払っていけなくなる」と夫が制していました。

 いつまでたっても妻は、「家計を改善できない私が悪いんじゃない」「全ては、もともと多くなかった夫の収入が下がったせい」「(夫は)もっと残業でもして、収入を増やしてほしい」という主張を繰り返すばかり。そんな自己中心的な発想しかできないのであれば、やがて家族はみんな不幸になってしまうでしょう。

 無理な住宅ローンを組む、意味のない借金をする。そんなことにつながる可能性も十分にあります。そして、その状況を制止しようとする夫の言葉を聞き入れないようでは、もうどうしようもありません。

 家族は持ちつ持たれつで人生を歩んでいきます。そうでなければチームワークは保てませんし、どこかで家族の輪が崩れてしまいます。

 もちろん「優しい夫」は悪くはありません。ただ、何が優しさなのかは十分に考える必要がありそうです。そしてこの妻も、「自分」だけではなく「家族」を思いやり、みんなが幸せになれるお金の使い方を考えることが必要だと、一日も早く理解してくれることを願ってやみません。

(家計再生コンサルタント 横山光昭)