イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は17日、当地のモスク(イスラム礼拝所)の金曜礼拝で8年ぶりに説教し、政府を一丸となって支援するよう国民に呼びかけた。イラン軍がウクライナ国際航空の旅客機を誤射し、乗客乗員176人全員が犠牲になった件を巡る反体制派の抗議デモを一蹴した。その一方で、イラン革命防衛隊のガセム・ソレイマニ司令官が殺害された報復として、イラク駐留米軍に対する攻撃をたたえた。ハメネイ師は国営テレビで生放送されたモサラ・モスクでの説教で「われわれは航空機の墜落を嘆き、心には悲しみが広がったが、敵はそれを喜んでいる」と話した。イラン軍は、米軍の駐留するイラク基地への攻撃に対する報復を警戒している最中に、革命防衛隊がボーイング機を撃墜したことを認めた。