米スターバックスの「連勝」に新型コロナウイルス肺炎の流行は水を差すのか。同社はしばらく様子を見るしかないだろう。スターバックスは28日に10-12月期決算(第1四半期)を発表した際、通期の業績見通しを据え置いた。売上高や利益の伸びは6~8%程度と見込んでいるが、これには注意書きがある。新型ウイルスの流行を受けて、中国の店舗の半分超が現在閉鎖されているのだ。ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は発表文で、閉鎖は一時的だが営業再開の時期は不明だと述べた。しかも同社は昨年秋、中国に今年約600店舗を新設する計画を発表している。これは、今年世界で計画されている新規出店の30%に当たる。閉鎖が長引けば、業績見通しは確実にリスクにさらされる。
スタバの株主悩ませる新型ウイルス
中国店舗の半数超を閉鎖、好調な業績に水差すか
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