米サウスウエスト航空が安全第一をおろそかにしたまま運航を続け、規制当局である米連邦航空局(FAA)も適切な対応を取らなかったと指摘する政府報告書が近々公表される。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した米運輸省の報告書によると、サウスウエストは約2年間にわたり、整備記録が確認されていない航空機を運航し、その乗客数は1700万人以上に上った。2019年には、強風の中で何度も着陸を試みたジェット機の主翼の両先端が破損する事故を起こしたという。こうした安全面の不備を明らかにした運輸省監察官によるこの報告書は、サウスウエストに対するFAAの監督体制は散漫、非効率的、一貫性に欠くなどと批判している。報告案はまた、安全面の不注意や危険につながりかねない事例についてFAAが適切な措置を講じなかったことを示唆し、FAAの対応が「恒常的な安全規則違反を正当化する」役割を果たしたケースもあったとしている。
サウスウエスト航空、整備記録未確認のまま運航=米運輸省
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