ダメな会議あなたの職場ではダラダラと時間だけが過ぎていく会議、行われていませんか? Photo:PIXTA

 これから会議だと思うとため息が出てしまう。会議室に向かいながら「また会議か、面倒だな」などと、つい愚痴を言い合ってしまう。あなたの会社の中でも、こんな光景は見られないだろうか。

 忙しい仕事の時間をやりくりして会議に参加しているのに、ダラダラと時間が過ぎていくだけでは、穏やかではいられない。実際、弊社が行ったアンケートでは、会議に対する不満の第2位は「会議がダラダラ続く」「いつまでも決まらない」というものだった(不満の第1位「いつも同じ人が発言している」の対処法は前回詳しく紹介している)。

「ムダな会議」の撲滅法を紹介する本連載、第2回は「ダラダラと何も決まらない」会議の要因について考えていこう。

会議を長引かせる2大原因は?

「みんな言いたい放題で、意見が収束しない」
「いつも判断基準があいまいな気がする」
「いっそのこと最初から多数決にすればいいんじゃないの?」

「ダラダラと何も決まらない」会議をする会社では、上記のような声がよく上がる。意見が出ない、あるいは意見がまとまらないまま時間切れとなり、「次回に持ち越し」などと言われると、モヤモヤ、イライラはさらに募るばかりだ。

 では、ここで一つ質問したい。あなたの会社では、会議の前にどのようなことを決めているだろうか?

 まず当然、

・会議名
・場所
・時間
・参加者

 は決めているだろう(これが決まっていなければ会議そのものが開催されない)。

 次に、

・会議の目的
・議題の趣旨

 これも当たり前に思えるが、これが不明確で、参加者全員がしっかり認識しないままに、いきなり議論を始めているケースが意外と多い。