3.クルマの本質を突き詰めた技術競争

 トヨタの「TNGA」、ダイハツの「DNGA」、マツダの「スカイアクティブテクノロジー」に代表されるプラットフォームやパワートレーンなどを中心としてクルマの新世代技術がここ数年大きく進化している。10ベストには惜しくも選ばれなかったモデルの中にも革新とも言える技術を搭載したクルマも多い。

 未来に実現するであろう「自動運転」の世界を考えるとこれらは非常に重要。「CASE」や「MaaS」などに代表される産業自体が転換点と言われる中「レベル2」の自動運転技術でも「プロパイロット2」を初搭載し高速道路の同一車線内ハンズオフを可能にした日産・スカイラインが優れた技術等に与えられる「イノベーション部門賞」を受賞するなど、注目点も多かった。

 マツダ3を抑えて1位に輝いたトヨタRAV4。価格、性能、デザインをバランス良く融合させ、トータル性能でライバルを圧倒した。価格は265万6500円~。

4.RAV4とカローラのダブルノミネート

 ここ2年間、ボルボが輸入車として2連覇するなど「国産車が不甲斐ない」などという声も聞かれたCOTYだが、昨年はトヨタがクラウンとカローラスポーツを2台エントリーし、結果としては得票が割れるなど戦略上としてはあまり褒められるものではなかった。

 その点では今年度もRAV4とカローラセダン&ツーリングがエントリーされている点では同じだが、トヨタは早い時期からRAV4をCOTYの重要車種と位置づけてアピールを行ってきた。もちろんカローラを置き去りにしたわけではなく、注力したのがRAV4ということ。結果としてもカローラに投票した人が多いことからもこのクルマの出来の良さも評価されている。

文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic

[MEN'S EX ONLINEの記事を再構成]

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