いがみ合う両部門。リーダーがすべきことは?
しかし、協力体制はすんなりと整いません。日ごろからいがみ合っている仲。営業部門のメンバーからは「なんであいつらのミスを自分たちが尻ぬぐいしなければならないんだ」なんて声も聞こえてきます。
営業部門も整備部門も、お客さまに安心して農業工作機器を使ってもらい、買い換えるときはまた自社の農業工作機器を選んでいただきたいと考えています。でも立場が違うためにお互いの苦労をわかり合えず、感情面で対立してしまっているのです。
そこでリーダーがやるべきことは、いがみ合っている両部門が膝を突き合わせて、「商品を買ってくれるお客さまのためにできることは何か」という共通の目的を話し合う場をつくることです。
相性が悪い人間同士がチームとして協力関係を築くには、「理屈」ではなく「感情」に訴えかけることが大切です。話し合いの中で、「整備部門は日々、こんなにも多くの案件を抱えていたのか」「営業部門は日々、こんなにも苦情にさらされていたのか」と、お互いの苦労を認識し合うことができれば、対立感情も緩和します。
感情レベルでこじれているうちは、協力関係をつくれません。相手を感情面で受け入れて初めて、「解決のためにどうするか」という理屈が練られるのです。
相性が悪い人間でチームを組まなければならないときは、まず「相性が悪いと感じる原因はどこにあるのか」をお互いから聞きとり、感情面を和らげるところからスタートしましょう。