アップルの幹部は何年も前から「アップルにはもう1つの中国が必要だ」と言っていたが、新型コロナウイルスはその主張に新たな意味をもたらしている。  新型コロナウイルス感染症の急拡大とそれがもたらしている混乱で、アップルは改めて世界最大の人口を持つ中国への依存を試されている。同国はアップルにとって重要な消費者市場であるだけでなく、世界で販売される大半のiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)、Mac(マック)の製造拠点でもある。  中国は感染拡大を受け、先週末に春節(旧正月)休暇が終わったあとも多くの工場を閉鎖している。