米国防総省は10日に提示する見通しの2021年度予算案で、50億ドル超(約5500億円)の予算配分の見直しを行い、優先度の高いプログラムに振り向けようとしている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が予算草案文書を確認した。同省は、全米約50カ所の医療施設を「適正な規模」にすることや、一部物流業務の統合、星条旗新聞の子会社削減などで優先度がそれほど高くないプログラムの予算を削減する。予算草案によると、マーク・エスパー国防長官は側近らに対し、国防総省の非軍事的プログラム向けの予算約1000億ドルの見直しを行い、中国やロシアの脅威への対応など優先度が高いと考えられるプログラムに振り向けるよう指示した。