英イングランド銀行(中央銀行)が1月30日、金融政策委員会(MPC)で政策を発表する直前に外国為替市場でポンド先物の出来高が急増した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調べによると、この現象は昨年12月にも起きていた。英金融行動監視機構(FCA)は、こうした異例な取引について調査していると明らかにしている。出来高データを見ると、2019年12月の会合後にも同様に急増していたことが分かる。19年12月19日の会合で中銀が政策金利の据え置きを発表する前の10秒間、対ドルでポンドに連動した3カ月先物の出来高は1桁台から1秒当たり300枚以上も急増した。また、データや専門家の分析によると、発表前の10秒間にポンド先物価格は1ポンド=1.3090ドルから1.3113ドルまで上昇。据え置き発表後の数分間では0.5%上昇し、ファクトセットによると、その後、ロンドン時間の午後4時までに0.3%安の1.3029ドルまで下落した。
不可解なポンド相場の動き、1月が初めてにあらず
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