中国の武漢市では新型コロナウイルスの感染拡大で多くの住民が自宅待機を強いられ、食料品や日用品の調達を配達員に頼っている。チャン・ハオさん(36)は自らも感染するリスクを負いながら原付きバイクに乗り、市内で品物を届ける配達員の一人だ。  品物を届けると、チャンさんがウイルスに感染しているかもしれないといった態度を取る顧客もいる。ある女性客はチャンさんに離れるように言い、小包にアルコール消毒スプレーをかけてから階上へと運んでいった。どうして仕事をしているのか、自分も感染することを心配していないのか、と尋ねられたこともある。