――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国のインフレ率は今後右肩上がりになるかもしれない。その原因は米国の状況とはほぼ無関係で、中国が見舞われた事態と大きく関係している。 米労働省の13日の発表によると、1月の消費者物価指数は前年同期比で2.5%上昇。物価動向を正確に捉えるために食品とエネルギーを除いたコア指数は2.3%上昇した。いずれの数字もインフレが休眠状態を脱した、あるいは米連邦準備制度理事会(FRB)の好むインフレ指標――こちらは労働省の指標より冷え込んでいる――がFRBの目標である2%を間もなく超えることを示唆するわけではない。