都内ではオフィスビルの建て替え、再開発は今なお続いている。21~22年は一時的に供給は減少するが、23~27年は大量供給が続く見通し。空室率が上昇局面になっていくことは明らかで、あとはタイミングとその緩み具合だ。
これとともに賃料がピークアウトすることを、ビルオーナーはもう覚悟しているだろう。
賃料はAグレードから先にピークアウトが始まるとみられ、その意味で気になるのは、19年末時点で丸の内・大手町エリアの空室率が1.2%(JLLのデータ)と、他のエリアに比べてまとまった空室が出ていることだ。国内最高レベルである坪当たり賃料が5万円を超えると、入居が決まりにくくなってきている。