トラブルを上手に処理できることも、「仕事ができる人」になるための条件の一つなのです。電話口で、毅然とした態度で「すみません」と謝り、その解決策を相手に明瞭に説明し、納得を得ることができれば、その様子を見ている人たちは、「あの人は仕事ができる。大したものだ」と、高く評価することになるのです。

 そういう意味で言えば、電話で謝罪したりトラブル処理をすることは、決して「恥ずかしいこと」ではなく、むしろ社内での評価をアップさせるための「チャンス」なのです。そして、そのチャンスを上手に生かしていけば、仕事で成功し出世していくこともできるのではないでしょうか。

 そのように楽天的に考えることができれば、廊下へ出て行って誰も見ていないところで電話するということもなくなるでしょう。そして、それは職場でもっと堂々とした態度で、自分に自信を持って仕事をできるようになることにもつながるはずです。

まじめな人ほど「他人の目」が気になるのはなぜか

「人の目が気になる」という人には、まじめな性格の人が多いようです。しかし、そのことが原因で、がんばりすぎてダウンする人もいます。

 ある会社で働く女性に、とてもまじめな性格の人がいました。そして彼女は、人の目を気にするタイプでもあったのです。そのため職場では、
「周りの人たちから不真面目な社員だと思われたくない」
「上司や同僚たちから『あの人は人一倍よく働く人だ』と思われたい」
 という意識がいつも働いているのです。

 その結果、残っている仕事があれば夜遅くまで残業し、また、休日も自宅に仕事を持ち帰って仕事をしていることがよくありました。そして、どんどん仕事一辺倒の生活になり、ゆっくり休んだり、プライベートの時間を楽しむという余裕がなくなっていきました。

 それを続けているうちに、とうとう彼女は体調を壊してしまったのです。そこで彼女は、それまでの生活を反省しました。必要以上に、自分が周りの人たちからどう見られているかということを気にしないように心がけるようにしたのです。「周りの人たちからの評価が多少低くなっても、自分が自分の仕事のやり方に満足できれば、それでいい」と楽観的に考えるようにしました。

 そうすると、彼女は気持ちがとても楽になりました。残業も減り、自宅に仕事を持ち帰ることもやめました。ゆっくり休養したり、プライベートの時間を楽しむ心の余裕も生まれ、バランスも良くなりました。それが幸いしたのか、仕事への意欲や集中力は以前よりも増したといいます。

 この事例の女性のように、まじめな人ほど「人の目をあまり気にしない」ということを心がけると楽になります。