米アップルの業績見通し引き下げによって、長らく続いてきたグロース株への投資熱が再び試練にさらされそうだ。投資家はここ数週間、コロナウイルスの感染拡大を受けた中国の混乱と景気減速にもかかわらず、米国株をけん引してきた主力ハイテク株の上昇が続くことに賭けていた。急速な収益拡大を約束するハイテク企業を信頼し続けてきたのだ。ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルスマネジメントのチーフ投資ストラテジスト、ブレント・シャット氏はグロース株について、「どんな景気の嵐にも耐えられると投資家は信じている」と指摘する。「たとえリセッション(景気後退)入りしても、人々はフェイスブックを使い続けるからだ」アップルは17日、1-3月期の売上高予想を達成することはできないと表明した。投資家はこれを、グロース株の上昇局面が幕を閉じる兆候と受け止める可能性がある。あるいは、減速は一時的で、アップルに限定されたものだと考えるかもしれない。