夫婦の寝室は一緒か、別か。それぞれ事情や理由があるようです
夫婦の寝室は一緒か、別か。それぞれ事情や理由があるようです(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新婚ホヤホヤならまだしも、結婚して何年もたてば「何がなんでも夫婦一緒のベッドで寝たい」という思いは薄れてくるもの。しかし日本の家は狭い。特に一緒に寝たい願望はないとしても、夫婦別々の寝室が持てないこともある。一体どのような距離感で、日本の夫婦は休息しているのだろうか。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

日本人の夫婦のバランス感覚から
セパレート寝室が誕生

 アメリカ映画ではよく、夫婦が同じベッドで睡眠を共にしている。家族愛や夫婦愛を大切にするお国柄なので、「夫婦が同じベッドで寝ることは円満の証しなのだな」と、日本人のこちらは勝手に得心している。その夫婦たちが、これもよく、ほとんど裸に近い薄着を好むのも日本人としては気になるところなのだが、就寝時の服装における文化間の差異についての話は別の機会に譲りたい。

 では日本人は、というと、2020年現在では、特にこれといった決まりもなければ、「こうした方がいい」という考え方が一方に偏っているということもないのではないか。同じ寝室の方がなんとなく円満な感じはするけど別にそうとも限らない。部屋数の関係上やむなくかもしれないし、夫婦仲が険悪でも同じ部屋で寝るくらいの忍耐は日本人なら余裕で発揮しそうである。

 反対に「寝室は別」と聞けば、確かに不穏の可能性は若干あるが、そればかりが寝室別の理由にはならない。夫婦仲円満と寝室別は両立するのが現代日本人の感覚である。