その対応でハードウェア側が混乱を来たしたとしても、イギリスは金融やエレクトロニクスが中心であり、自国資本の自動車産業があるわけではないので大して困らない。

「言ったほうがトクをする」という状況であることは確かなのだ。

イギリスの大胆な脱エンジン宣言は
大きなムーブメントを巻き起こすのか

 今後の展開は、EUから出て行ったイギリスにドイツ、フランス、イタリアなどの欧州主要国がどの程度同調するのかということ。

「負けてはならじ」と彼らも環境規制を先鋭化させれば、クルマの電動化は加速することだろう。

 一方で、先進国が加盟するエネルギーシンクタンク、国際エネルギー機関(IEA)が、現在の発電のエネルギー源の比率だと電動車がいくら増えてもCO2削減にほとんど寄与しないという研究結果を出すなど、新たな課題も突きつけられつつある。

 果たしてイギリスの大胆な脱エンジン宣言が大きなムーブメントを巻き起こすのか、それとも次世代のイギリス首相が「やっぱり無理でした」と語るのか。今後の世界の研究開発競争から目が離せないところである。