遠からず解決すると期待するが…

 希望がないわけではない。マスクと異なり、実際の需要が増えたわけではないので、メーカーがある程度増産すれば、品切れが止まるかもしれない。そうなれば、一斉に人々が購入をやめるだろうから、一気に品不足は解決するだろう。むしろ、メーカーや小売店が過剰在庫を抱えて苦しむだろうが、それは品不足よりマシな状況といえよう。

 今回の騒動が日本国内だけの問題であり、日本人が倫理観から無茶な買い占めは行わないとすれば、事態は比較的早期に沈静化すると期待される。そうあってほしいものである。

 じつはもう一つ問題がある。誰が増産するのか、である。メーカーとしては、短期間で品不足が解消してしまうと、大量の不良在庫を抱え込むことにもなりかねない。そうしたリスクを考えると、メーカーとしては増産して利益を追求するよりも淡々と通常ペースで生産を続ける方が合理的かもしれない。

 しかし、すべてのメーカーがそう考えて増産しないと、いつまでも不足が解消しない。

 これも、突き詰めると難しい問題であるが、日本企業は日本国民が困っている時には増産してくれるだろうし、政府もそれを各メーカーに要請してくれるだろうから、何とかなる、と信じよう。