1人当たりGDP(国内総生産)でも労働生産性でも、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均より低位にあり、もはや先進国とは言えない状態になっている。
アジア諸国との関係でも、日本の地位は今後低下する。いまの各国の成長率や為替レートが変わらないとしたら、2040年頃には1人当たりGDPで、韓国は日本の1.7倍になり、台湾も日本とあまり違いがない水準になる。マレーシアも日本に近づく。
1人当たりのGDP
OECD諸国で最下位グループ
前回(2020年2月27日付け)の本コラム「韓国に1人当たりGDPや労働生産性で追い抜かれた日本の行く末」で、韓国が日本を抜いたと指摘した。
他のOECD諸国との比較でも、日本の地位はかなり低くなっている。