革命は小休止となった。ジョー・バイデン前副大統領がスーパーチューズデーで驚くべき一連の勝利を収めたことで、バーニー・サンダース上院議員による米民主党の乗っ取りは回り道を強いられた。米大統領選の民主党予備選レースは、今やこの2人の争いとなった。ドナルド・トランプ大統領が大統領選でサンダース氏との対決を望んだのは気が早すぎ、またあからさますぎたかもしれない。民主党の予備選レースは4日間でまさに大どんでん返しとなった。わずか1週間前には、サンダース氏が獲得代議員数でリードした状態で、7月にウィスコンシン州ミルウォーキーで開催する党全国大会に乗り込む道筋がはっきり示されたように思えた。民主党が発する情報では既に、サンダース氏は実際には社会主義者ではなく、彼の外交政策は同党の主流に属していると説明されていた。しかし、民主党予備選の有権者、特に冷戦時代の社会主義による惨状を思い出せるような高い年齢層の有権者が、ツイッター世代の左派から党を救ったのかもしれない。
【社説】サンダース氏対バイデン氏の賭け
幅広い支持層を誇る前副大統領か、最後まで戦い抜く左派上院議員か
有料会員限定
あなたにおすすめ