中国の人々から見れば、日本のこのように普段と変わらない日常風景は、「緊張感がない」「日本は緩い」と見える。

 また、日本政府のあらゆるコロナウイルス対策に対して、逐一、日本の野党やマスコミ、大勢の人たちが批判している。

 これも中国人の目には不思議な光景であり、「理解不能」である。

 例えば、2月末に安倍首相の「一斉全校休校の要請」に対して、一部の自治体の知事や市長が反対したことに対してSNSでは、

「中央政府の言うことを聞かなくていいんだ、すごい!個性が強いね、中国だと首が飛ぶよ」

「この非常事態に国をあげて団結して乗り越えていくのではないの?」

 などのコメントであふれた。

大多数の中国人にとって
日本の今後が気になって仕方がない

 大多数の中国人から見れば「あまりにユルすぎる日本」は今後、どうなるのか――。

 今回のウイルス対策に、多大な犠牲と我慢を強いられてきた中国人にとっては、非常に気になって仕方がない。

 日本の人々の様子や日本政府の対応に、敏感に反応してSNS上でコメントし批判したりするのも、自分たちが払ってきた犠牲や境遇を考えたり、納得したりするために必要なことなのだ。

 また、多くの中国人は当初日本の人々から受けた支援に対する恩を忘れてはいない。そのため自分の身内のように心配する人も多い。

 現在のところ、日本はイタリアや韓国などに比べると、感染者の人数が爆発的には増えていない。死者の人数もそれほど多くない。無論、大勢の専門家が指摘するように日本のPCR検査数が少ないことが背景にあるのかもしれない。今後、検査数が増えたらどうなるのか…。それとも封じ込めに成功しつつあるのか…。

 大多数の中国人から見て、日本は「自由な民主主義国家」「民度が高い」と評価される国である(その民度が高いはずの日本で、トイレットペーパーのようなものの買い占めが起きたことは、多くの中国人にとっても衝撃であった)。

 これから日本が「自由」を大事にしつつも、一人ひとりが国の対策に協力し、自らの力で感染拡大を阻止して封じ込めに成功するのか。それとも、「自由」を優先した結果、感染を拡大させてしまい、結果的に、東京オリンピックも中止という最悪の事態を招くのか…。

 14億人の中国人も、日本の新型コロナウイルス対策の成り行きを見守っている。