ファーウェイを技術窃取で追起訴
「デジタルシルクロード」を警戒
米国政府は中国の通信機器大手企業ファーウェイを2月13日に追起訴した。
容疑は米国企業の技術を企業ぐるみで盗んだこと、北朝鮮と不法取引をしたことなどだ。強硬措置は2018年に同社副会長を逮捕し、19年1月に起訴したことに続くものだ。
米国の同社に対する厳しい姿勢はそれだけではない。ファーウェイを封じ込めようとして、米国政府は日本など同盟国にファーウェイ製品などを購入しないよう働きかけていると言われている。
次世代通信システム「5G」の先端技術を持つとはいえ、米国政府が一中国企業をここまで封じようとする背景には、先端技術の開発や活用、保護などの知財戦略が経済力だけでなく軍事力や覇権を制する鍵になっていることがある。