FRBパウエル議長
FRBのパウエル議長 Photo:Federal Reserve

日本銀行の“サプライズ”は
決定会合開催の前倒しだけ

 日本銀行は、3月16日、金融政策決定会合の日程を前倒しして臨時会合を開き、CP・社債の時限的な買い入れ増額、ETF・J-REITの買い入れ目標を引き上げる追加緩和措置を決めた。

 ETFについては、現状の年間6兆円ペースの買い入れ目標額を、年間12兆円まで倍増させた。

 今回の措置は、直前に実施されたFRB(米連邦準備制度理事会)の緊急利下げなどに合わせた国際協調策の一環との性格がある一方、臨時会合には西村再生相も参加したことから、国内で政府との協調策を演出するという側面も併せ持っていた。

先行きの長い闘いに
備えて利下げは温存

 他方、利下げ策(政策金利引き下げ)は見送られた。この点から、日本銀行が見せたサプライズは、政策決定のタイミングのサプライズに概ねとどまり、内容については事前の市場予想を大きく覆すものではなかった、といえるだろう。