【ワシントン】米トランプ政権は原油を巡るサウジアラビアとロシアの価格競争に介入することを検討している。原油相場の安定に向けてサウジに外交圧力を通じて減産を求める一方、ロシアには制裁をちらつかせる可能性がある。複数の関係者が明らかにした。  米石油業界はトランプ政権に対し、外交圧力を通じて介入を強化するよう求めていた。  狙いはロシアとサウジの衝突によって引き起こされた価格競争から脱出する方法を探ることだ。両国の対立を引き金に原油価格は急落し、多数の米エネルギー企業が経営破綻のリスクに直面している。