「苦味センサー」を研ぎ澄ませ
「イノベーションのジレンマ」の克服に特効薬はない。「苦味センサー」を研ぎ澄ますための筋トレが必要だ Photo:Pobytov/gettyimages

 今年1月に亡くなったクレイトン・クリステンセン・ハーバードビジネススクール教授のベストセラー『イノベーションのジレンマ』は、世界中の経営者に読まれてきた。それにもかかわらず、クリステンセン教授が指摘した「成功して盤石な地位を獲得した企業ほど新しい破壊的イノベーションを見逃し、足をすくわれる」というジレンマから、多くの企業は抜け出せない。なぜだろうか。

 私の説はこうだ。新たな破壊的イノベーションの到来を嗅ぎつける力は、人類が進化の過程で獲得した「苦味センサー」に似ている。