箕輪 確かに、そうですね。面白いなと思うのが、会社にいると、給与が同じなら、仕事が少ない方が得で、仕事が増えると損をした気分になるんですよね。でも、自分がお金を払う立場になると、仕事が少ない方が損で、もっといろいろなことをやりたいって思えるんですよ。対価として取り返せたという気分になれるんでしょうね。

ムーギー 自己肯定感が得られる上に、主体性も刺激されると。主体性を発揮したり、モチベーションを高めたりしたいと思っても、なかなかできない人も多いと思いますが、箕輪編集室のメンバーは、そこはどうクリアしているんですか?

箕輪 それも、当たり前のことを伝えていますよ。僕は、人は「must」「can」「will」の順序で成長していくと思っています。「will」はやりたいことができる状態ですけど、そこにいくには、「must」のやるべきことをやりまくって、何かができる「can」の状態にもっていかないといけない。

 今は好き勝手にやっている僕を見て、同じようにやりたいことだけを主張しても、それはできないよ、まずはやるべきことをやって信頼を積み重ねて、できることを増やしていけば「will」を実現できるよって。そういう、本当は言いたくないような、ごく当たり前のことを伝えています。

ムーギー 今は「will」の状態で活躍されている箕輪さんも、最初は広告営業の仕事をされていましたよね。そこから、ネオヒルズ族として良くも悪くも注目されていた方の雑誌を編集未経験から製作して、あの堀江貴文さんまで口説き落として本を出版されてと、新たな挑戦を続けてこられたわけですが。

 箕輪さんの場合は、常に熱狂できるものを見つけて、がむしゃらにやってこられた。でも、自分が何をやりたいのか分からない、「will」がないことに苦しんでいる人も多いですよね。

箕輪 そうなんですよね。それは以前に、SHOWROOMの前田裕二さんからも言われたことがあるんですよ。「箕輪さんがやっていることは、『willハラスメント』ですよ」みたいなことを。それでちょっと反省したんですけど。

ムーギー まぁそもそも、人は基本的に特にやりたいことなんてないものですものね。サルの時代から、自分は何をやりたいのかなんて考えたことなく何百万年と生きてきたのが私たち人間です。

 それが、食べるのに困らなくなったこの数十年でいきなり「何をやりたくて生きてるんだ!」とか聞かれても、DNA的にそうできてないので困りますよ、と。

 それよりも、誰と一緒にどのような状態で暮らしているのが幸せなのかの方が、何をやるのかより、人間の本性にとって正しい問いであるように私は思います。これが、「同じ価値観の人で集まれる居場所ビジネスのオンラインサロン」の本質的価値の1つなのかもしれませんね。