投資家は何週間も前から、コロナウイルス危機が世界経済に打撃を与えると認識してきた。米スポーツ用品大手ナイキが24日発表した2019年12月-20年2月期(第3四半期)決算は、ダメージを早々に占うチャンスだ。同社の第3四半期売上高は101億ドル、1株利益は0.53ドルとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1月下旬に開始された中国の封鎖措置により、同国の売上高は22四半期連続増加から一転し、前年同期比5%減少となった。ナイキはプレスリリースで、実は12月と1月の同国の売上高が前年月比2桁増となったことを明らかにした。これは、2月の減少が極めて大きかったことを意味する。