米議会の下院指導部は、2兆ドル(約217兆円)規模の経済対策の採決に向け、必要な数の議員をワシントンに呼び戻すべく奔走している。トーマス・マシー下院議員(共和党、ケンタッキー州)は地元ラジオ局の番組で、同法案に反対票を投じるつもりだと述べた上で、「発声投票」による採決に反対する可能性も示唆した。同議員が「点呼投票」を迫った場合、定足数は下院の過半数(218議席)となり、十分な数の議員をワシントンに呼び戻せるまで採決延期を余儀なくされることになる。民主党のステニー・ホイヤー下院院内総務(メリーランド州)の報道担当局は声明で、党の下院議員に対し、現地時間27日午前10時までにワシントンに戻ってこられるならそうするよう通知を出したと明らかにした。