終戦記念日、今年も靖国神社には多くの参拝客が訪れた。67回目の夏、筆者にとっても1999年以来、13回目となる靖国参拝であった。
直前には、李明博韓国大統領の「竹島上陸」や、きのう15日には、中国の活動家たちが尖閣諸島への上陸を企て逮捕されるなど、日本を取り巻く環境は、俄然、騒々しくなっている。
そうした中での終戦記念日、だが、靖国神社の風景そのものは、例年とさほど変わらないものだった。
午前中には、到着殿から入った古賀誠遺族会会長以下「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー55人が今年も参拝を行なった。
その中には、羽田雄一郎国土交通大臣も含まれ、民主党政権になって初の現職閣僚の靖国参拝がようやく実現した。
確かにそこは少しばかりの変化といえる。だがそれでも、小泉純一郎元内閣総理大臣の参拝時のような熱狂はなかった。
安倍首相も、野田首相も
政治家はみなこうなのか
さて、筆者自身も例年と同じく、参拝後に、第二鳥居脇、大手水舎横で恒例となっている「チャンネル桜」のインタビューに答えた。
「内閣総理大臣、さらには遺族会の声に出さない悲願である天皇陛下の参拝ができないのは政治の怠慢に他ならない。麻生元首相が『日本を考える夏』と宣言してから何年経ったのか。そもそも、小泉政権時代の2005年、野田首相自身が政府への質問主意書の中で、『靖国問題で戦争犯罪人はいない』と宣言し、参拝を迫ったではないか」