ウイルス感染防止対策としてのマスク着用を巡り、米国の公衆衛生当局者らは指針を見直している。新型コロナウイルス感染が世界的に拡大する中、マスク着用の効果には賛否両論あるものの欧米の対応に変化が生じている。欧州では政府が市民に対し外出時のマスク着用を義務付けるケースが増えている。世界保健機関(WHO)の指針では、医療関係者以外の健康な個人はマスクを着用する必要はないとしており、欧州もおおむねこの方針に従ってきた。米疾病対策センター(CDC)も同様の指針を示してきた。一方、アジア諸国では今回のウイルス流行以前から反対の立場を取っており、低品質の布製マスクでも感染防止の役に立つとしてきた。ここにきて中欧諸国が中国、台湾、韓国などの例に倣う動きが強まっている。オーストリアは30日、外出時のマスク着用を義務付けた。チェコ、スロバキア、ボスニアではこれ以前に政府が同様の措置を発令している。
米、コロナ対策でマスク着用指針再考 欧州も着用の動き
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